2010年5月13日木曜日

ドーナツに穴があいているのはなぜ?

ミスタードーナツにでもいってドーナツを買ってみると、実に個性豊かなバリエーションがあり、一概にドーナツ=穴があいているとは言えなくなってはいるが、やはりドーナツといえば誰もがあの典型的なカタチを思い浮かべるだろう。
 「ドーナツ型」と言われるほど社会的認知度の高いドーナツだが、一体アレ、なにゆえあのような穴があいているのだろうか? まことにくだらない、この上なくどうでもよい疑問だが、気になるものは気になる。そこで、「ドーナツの穴の謎」を調べてみたい。
 
 穴といえばクッキーに穴を開けるように熱が通りやすくするためかとも思われるが、穴のあいてないドーナツがあることからすれば、穴が不可欠であるとは言えないだろう。
それとも、棒にでも材料を巻きつけて焼くためにあのような穴ができるのだろうか。
いやいや、それも違う。 実は、今日知られている理由は意外にあっけなく、「オイオイオイそんなんでいいんかい」とでも言いたくなってしまうものだ。
 
 穴あきドーナツの犯人は、アメリカのハンソン・グレゴリーなる少年。母親が作っていたケーキに、何を思ってか衝動的に穴を開けたというのである。錯乱したとしか思えない。 「ドーナツには穴が開いているべきである」彼の本能がそう告げたのだろうか。この気持ち、分からなくもない。思春期の破壊願望という奴ではなかろうか。 しかし、このエピソードには別バージョンがある。
 ハンソンが母親の揚げるドーナツの真ん中あたりが生っぽいと文句をつけるので、母親が真ん中をくり抜いて揚げることにしたのだそうだ。 母親が「よく火が通るように」という親切心からそうしたのか、「だったら真ん中食べるんじゃないっ!」という怒りからそうしたものかは知る由もないないが。
 しかし、こんなエピソードがどうして広く知られるようになったのだろうか。そのほうが謎である。