2010年5月16日日曜日

「円」という単位は一体誰が考えついたのか?

日本の通貨単位である円、日本銀行券を見ると「YEN」と表記されている。
しかしこれでは発音は「イェン」になってしまう。なぜそのまま素直に「EN」としなかったのだろう? 
 それは「EN」では「イン」と読まれてしまうおそれがあるため。外国人は「イ」という発音が苦手で、そのためにYをつけて「イェン」と書くのである。 これは明治時代からだというが、造幣のアドバイスをした外国人が聞き間違えたのかもしれない。
アメリカの「dollar」これは本来の発音は「ダラァ」といった感じだが、日本人はドルと読む。それを考えればおあいこのようなものか。
 
 さて、この円、なかなかうまいネーミングだと思うのだが一体誰が考えたのだろうか。
政府と言ってしまえばそれまでなのだが、中でも大隈重信は円の成立に大きな役割を果たしといわれ、円の考案者といえば彼の名が挙げられることが多い。 重信は今まで四進法だった通貨単位を十進法にしたり、銭・厘の導入など新通貨の成立に貢献したのだ。 それに、円について反対意見が出たときは親指と人差し指で円を作り、「円形がお金を意味することは誰でも知っている。どうだろう、新単位はやはり円がよいのではないか」と言ったとか。
 何気なく使うお金にも意外なエピソードが隠れているものである。